「歯初診」は改定でどう変わる?押さえるべき変更点
施設基準
2026/03/16
歯科医院の経営・運営においてベースとなる「歯初診(歯科点数表の初診料の注1に規定する施設基準)」。令和8年度診療報酬改定では、この歯初診の要件がいくつかアップデートされています。
1. 診療報酬改定で「歯初診」の何が変わる?
① 研修内容に「抗菌薬の適正使用」が明記。
これまでも常勤歯科医師による4年に1回以上の「歯科外来診療の院内感染防止対策に係る標準予防策及び新興感染症に対する対策」の研修の受講が求められていましたが、今回の改定で「(抗菌薬の適正使用を含む。)」という文言が追加されました。昨今、世界的な課題となっている薬剤耐性(AMR)対策を、歯科医療の現場でもしっかりと推進していく姿勢が鮮明になっています。

参考:
基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(保医発0305第7号,令和8年3月5日) より作成
②「定例報告(毎年8月)」における院内感染対策の実施状況等の報告が廃止!
今回の改定では、医療機関等における事務等の簡素化・効率化が推進されています。毎年、地方厚生(支)局長や厚生労働省に報告を求めている様式について、他に代替方法がないものや次期報酬改定に必要なものへと限定する方針がとられました。この見直しにより、これまで毎年8月に提出しなければならなかった「歯初診」に関する定例報告(院内感染対策の実施状況等の報告)が廃止されることになりました。

2. これから準備することは?
これらの変更を受けて、歯科医院ではどのようなアクションを起こすべきでしょうか。押さえておきたい事項は以下の1点です。
受講する研修内容を確認!
今後、常勤歯科医師が4年に1回の研修を受講する際は、そのプログラム内に「抗菌薬の適正使用」に関する内容が含まれているかを必ず確認してから申し込むようにしましょう!受講すべき研修は下記のとおりです。
(令和8年6月1日より適用)
・歯科外来診療の院内感染防止対策に係る標準予防策及び新興感染症に対する対策(抗菌薬の適正使用を含む。)
※研修項目は、実施団体により多少表現が異なる場合があります。
疑義解釈(事務連絡 令和8年3月23日)において、「令和8年6月1日以降に受講する研修には、本内容が含まれている必要がある」との解釈が示されました。

参照:
「疑義解釈資料の送付について(その1)」(厚生労働省保険局医療課,令和8年3月23日版)
※既に届出が受理されている場合は、今回の改定による再提出は不要です。
※修了証(受講証明書等)の保管はこれまで同様に必要です。
まとめ
- 届出が必要な研修に項目が追加!
→次に研修を受講する際は、「抗菌薬の適正使用」がプログラム内に入っていることを確認しましょう。 - 医療機関等における事務等の簡素化
→「定例報告」における院内感染対策の実施状況等の報告が廃止になりました。
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