顎関節症から考える口腔機能障害とその対応 ―口腔機能管理の新しい考え方とそのアプローチ-

配信者 島田淳・古泉貴章・遠藤優

歯科>学術・スキルアップ>顎関節症

プログラム

顎関節症から考える口腔機能障害とその対応 ―口腔機能管理の新しい考え方とそのアプローチ-


≪セミナーの一部を公開!!≫

口腔機能管理が普及しない現状と課題

現在、歯科において口腔機能発達不全症や口腔機能低下症など口腔機能管理の重要性が叫ばれていますが、臨床現場に広く定着しているとは言えません。その理由は大きく2つあります。従来の歯科治療はう蝕や歯周病などの器質的疾患を中心としており、機能的疾患への対応に不慣れであること。口腔機能発達不全症や口腔機能低下症は自覚症状が乏しいため、患者さんの治療意欲(アドヒアランス)を引き出しにくいこと。

新たな視点「かくれ顎関節症(口腔機能変調症)」

顎関節症は20歳代~40歳代の女性に多い成人期の顎機能障害である事が知られていますが、 近年の調査により、成人の顎関節症患者の多くが、舌圧や口唇閉鎖力の低下といった口腔機能障害を併発していることが分かってきました。そして日常生活に支障はないものの、「口が開けにくい」「たまに顎が痛む」が普段は気にならないといった顎関節症の予備軍とも言える状態を「かくれ顎関節症」と呼びます。「かくれ顎関節症」は口腔機能障害を併発するとともに、ストレスなどの負荷がかかると、本格的な顎関節症を発症すると考えられており、この「かくれ顎関節症」を「口腔機能変調症」として捉え早期に対応する必要があります。

口腔機能管理のポイントは「他分野からの学び」と「歯科衛生士の活躍」

成人の患者さんに口腔機能の問題に関心を持ってもらうには、自覚症状がある口腔機能障害である「顎関節症」「かくれ顎関節症」や口腔機能障害の結果生じる「美容」への影響といったキーワードを活用することも有効です。患者さんに対して口腔機能障害を自覚してもらうことが歯科における「口腔機能管理」を広げることになります。そしてこの「かくれ顎関節症」を早期に発見・対処するためには、開業医、とりわけ患者さんの身近な専門家としての歯科衛生士の役割が今後ますます重要になります。さらに、口腔機能を深く理解するためには、運動器の専門家である理学療法士から学ぶことが最も近道だと思います。

セミナー開催の背景と講師陣

こうした考えに基づき、異なる専門性を持つ3名でセミナーを企画しました。
●古泉 貴章 先生(理学療法士/顎関節特化型整体院・顎関節ケアラボ代表)
●遠藤 優 先生(理学療法士・歯科医師のダブルライセンス、東京都で歯科医院開業)
●島田 淳(歯科医師・歯科顎関節症専門医・指導医)
私たち3人は、歯科に理学療法士の考え方や手技を取り入れるべく1年間の議論を重ね、これまで歯科領域だけでは網羅しきれなかった新しいアプローチを加え、昨年『歯科医師と理学療法士による歯科における顎関節症の運動療法』(医歯薬出版)を共著で上梓しました。

参加される皆様へ

健康寿命の延伸のために歯科における口腔機能管理を広めて行くためには、機能的疾患、運動器への理解が必要です。成人を対象にアプローチすることが口腔機能管理を啓発するための近道であると思います。そのためには、認知度が高い「顎関節症」を基点に考えていくことが医療者だけでなく一般の人にも有用であると考えます。現在世の中では、自ら課題を見つけ、解決していく力が求められています。機能的疾患は、その背景に生活習慣やストレスといった事が隠れているため、口腔機能管理を行うにあたっては、患者さん一人一人に合った対応が必要であり、まさに自ら課題を見つけ、患者さんとともに解決していくことが求められています。本セミナーでお伝えする内容を単なる「知識」として終わらせるのではなく、ぜひ明日の臨床現場に取り入れ、ご自身が行う口腔機能管理のやり方を確立していただきたいと願っています。

事前質問募集中

参考図書・テキスト

参考図書

歯科医師と理学療法士による
歯科で行う顎関節症の運動療法(医歯薬出版)

本セミナーの講師陣による共著です。セミナーの予習・復習として、また臨床現場でのガイドブックとしてご活用ください。

書籍の詳細・購入はこちら

 

【プログラム詳細】

講師

島田 淳(しまだ あつし)先生

歯科医師 / 医療法人社団グリーンデンタルクリニック理事長

略歴を表示 +
1987年: 日本大学歯学部卒業
1991年: 日本大学大学院歯学研究科(補綴学専攻)修了
1991年~1995年: 日本大学歯学部助手(補綴学教室局部床義歯学講座)
1995年~1999年: 日本大学助手(補綴学教室局部床義歯学講座)
1999年~2005年: 東京歯科大学講師(スポーツ歯学研究室)
  東京歯科大学水道橋病院 顎関節・咬み合わせ・歯ぎしり外来
2005年: 医療法人社団グリーンデンタルクリニック 理事長
  東京歯科大学非常勤講師(スポーツ歯学研究室)
2005年~2016年: 神奈川歯科大学非常勤講師(かみあわせリエゾン診療科)
2012年~2022年: 日本顎関節学会理事
2017年~2020年: 神奈川歯科大学臨床教授(包括的咬合機能回復外来)
2020年~2023年: 神奈川歯科大学特任教授(包括的咬合機能回復外来)
2022年: 日本顎関節学会常任理事
  特定非営利活動法人日本・アジア口腔保健支援機構(JAOS)副理事長
2025年~: 日本大学歯学部付属歯科病院 臨床教授
専門医・学会役職などを表示 +
・日本顎関節学会常任理事、歯科顎関節症専門医・指導医
・補綴歯科専門医(日本歯科専門医機構)
・日本補綴歯科学会指導医
・日本口腔顔面痛学会評議員、口腔顔面痛専門医・指導医
・日本歯科心身医学会代議員
・口腔理学療法研究会代表
著書・参考図書を表示 +

1. 歯科医師と理学療法士による歯科で行う顎関節症の運動療法

書籍詳細を見る

2. 歯科衛生士のための顎関節症ガイドブック

書籍詳細を見る

3. 歯医者に聞きたい顎関節症がわかる本

書籍詳細を見る

4. 新編顎関節症 第3版

書籍詳細を見る

5. 顎関節症スプリント療法ハンドブック

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6. 顎関節症セルフケア指導ハンドブック

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7. ある日突然やってくる困った患者さん あなたならどう診る

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8. ある日突然やってくる困った患者さん2 あなたにも治せる

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古泉貴章(こいずみたかあき)先生

理学療法士

略歴を表示 +
2008年 千葉医療福祉専門学校卒業
2008年 医療法人社団メディアクア加藤大介クリニック入職(~2024年)
2017年 文京学院大学大学院保健医療科学研究科修士号取得
2020年 顎関節リハビリ研究会 設立・代表
2022年 千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学
2024年 顎関節ケアラボ開設
理学療法士(保健医療科学修士)
顎関節症国際診断基準DC/TMD認定
メンタル・サポート医療人(千葉大学大学院医学研究院 認知行動生理学)
口腔機能支援士(日本小児口腔発達学会)

遠藤 優(えんどうまさる)先生

歯科医師・理学療法士

略歴を表示 +
1991年 都立医療技術短期大学大学(現:東京都立大学)理学療法学科卒業
1991年 昭和医科大学藤が丘リハビリテーション病院入職
1999年 東京理科大学工学部第二部経営工学科卒業
2004年 昭和医科大学歯学部卒業
2009年 西小岩歯科クリニック開業(東京都江戸川区)
文京学院大学非常勤講師(理学療法学科)
東京都立大学客員教授(人間健康科学研究科理学療法科学域)

参加対象

歯科医師、歯科衛生士をはじめとする医療・介護専門職及び従事者

開催日

第1回 4月28日(火) 19:30~20:30
第2回 5月21日(木) 19:30~20:30
第3回 6月4日(木) 19:30~20:30
第4回 6月18日(木) 19:30~20:30
第5回 7月2日(木) 19:30~20:30
第6回 7月15日(水) 19:30~20:30
第7回 7月28日(火) 19:30~20:30

※各回アーカイブ配信あり(無期限)

受講料

無料会員(一般会員)

単発申込:各回 5,500円(税込) ※第1回は無料

一括申込:26,400円(税込)

※お客様都合によるキャンセル・返金はお受けできません。


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