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『口腔機能発達不全症』と本気で向き合った結果 ~ 2020年からの歩みと症例から紐解く実践プロトコル ~

配信者 後 貴三子

歯科>その他>歯科衛生士

プログラム

『口腔機能発達不全症』と本気で向き合った結果 ~ 2020年からの歩みと症例から紐解く実践プロトコル ~


【講義概要 】

2018年に「口腔機能発達不全症」が保険収載されてから年月が経過したが、臨床現場では今なお「どう治すべきか」「なぜ算定が進まないのか」という苦悩が続いている。全国の算定率はいまだ10%程度という停滞状況にあり、国が求める理想と現場の実態には深い乖離が存在するのが現状である。

本セミナーでは、2020年からの5年間にわたる自身の臨床経験と、study group SEEが実施した「歯科医師」および「歯科衛生士」への最新アンケート(2026年2〜3月実施)に基づき、この停滞状況を打破する具体策を提示する。本講演の核心は、チェアサイドでの「ミクロな実践論」である。高度な自費診療としてのMFTと、保険診療内での機能指導。この二つの違いを明確に峻別した上で、歯科衛生士がいかにして機能を評価し、膨大なトレーニングメニューから最短距離で最適解を選び出すか。その鍵となる「臨床の眼」と「指導の技」にフォーカスする。

具体的には、舌小帯短縮の術前・術後管理、3年間にわたる長期管理症例、幼児の構音改善など、豊富な観察記録に基づき、管理計画の策定から終了までの道筋を詳述する。特に、介入のきっかけを「患者側からの問題提起」と「医院側の気づき」の2パターンに分類。専門職としてどのような言葉で提案を行い、同意を得るべきかという実践的なコミュニケーション技法も公開する。 あわせて、令和8年度診療報酬改定で新設される「口腔機能実地指導料」について、臨床現場に立つ一歯科衛生士の視点から、個人的な感想を述べる。 「機能を診る力」は歯科衛生士にとって生涯の財産である。今の自分たちが、目の前の患者に最善を尽くすための、包括的なロードマップを共有したい。


【プログラム構成】

章 / 時間 主な内容
1. はじめに
口腔機能発達不全症の現在地
・2018〜2025年の変遷:保険算定までの道のりと先達の思い
・「算定率10%」の衝撃:全国の現状から見える臨床的課題
・令和8年度診療報酬改定:新設される「口腔機能実地指導料」への所感
2. 課題分析
なぜ取組みができないのか
・ 国と臨床現場のギャップ:指針と実態の乖離はどこにあるのか
・SEE最新アンケート結果分析:歯科衛生士が指導でつまずく真因を解明
・診療への介入を阻むネックの考察
3. 症例報告
診療への取組みの実際
・舌小帯短縮成功例とオペ前後の低年齢児向け工夫
・長期管理3年間の継続例と、中断を経て再開した、いくつかのケース
・幼児の舌足らず3歳・5歳・6歳児への舌トレによる早期改善例
4. 臨床現場での提案
介入のきっかけと課題
・介入の2パターン:患者側の問題提起 vs 医院側の気づき
・指導者育成:取り組みを統一し、先に進むためのフォローアップ体制
・専門職の責任:正しい知識を持って提案する姿勢
5. まとめ
DHに求められる「診る力」
・基礎知識の重要性:「見よう見まね」から脱却し「選択眼」を養う
・生涯資産としての機能管理:今取り組む患者がいなくても「診る目」は必須
・結びに:DHは患者の生涯を通じた口腔機能管理の担い手となる

【本セミナーで得られるもの】

Before:現状のモヤモヤ After:受講後のスッキリ
「指導メニューが多すぎて、何から手を付けるべきか迷う」 「根本原因」を見抜き、最短の1手を選べるようになる
「30分のMFTを、5分の診療枠でやるのは無理だとあきらめている」 保険診療の制限内で「これだけは外さない」という落としどころが見つかる
「見よう見まねの指導で、結果が出ないことに罪悪感がある」 根拠に基づき「今日はこれをやります」と自信を持って伝えられる

講師

後 貴三子(うしろ きみこ)先生

歯科衛生士

略歴を表示 +

1981年、日本女子衛生短期大学別科卒業。卒業後、矯正専門歯科医院にて6年間勤務し、口腔筋機能療法(MFT)の臨床的基礎を確立する。その後、育児によるブランクを経て2001年に臨床復帰。臨床基盤としてMFTの世界的パイオニアであり国際口腔顔面筋機能学会(IAOM)初代会長を務めたWilliam E. Zickefoose氏に直接師事した経験を持ち、その正統な技術と哲学を大切に受け継いでいる。

2018年の「口腔機能発達不全症」保険収載を機に、高度な専門技術であるMFTを日本の保険診療という限られた時間枠の中でいかに再現可能にするかという、実践的プロトコルの開発に着手。現在はフリーランスとして5つの歯科医院(小児・矯正・一般)に勤務し、予防管理からMFT指導、コンサルティングまで多角的に携わっている。臨床の傍ら、歯科衛生士が『機能を診る目』を養うための勉強会「study group SEE」を主宰し、理論と現場の「欠落」を埋めるための講習会を全国各地で開催している。

主な活動・所属を表示 +

・study group SEE :主宰
・日本口腔筋機能療法(MFT)学会 :会員
・日本成人矯正歯科学会 :会員(歯並びコーディネーター)
・日本メタルフリー歯科学会 :認定歯科衛生士
・日本小児口腔発達学会:認定口腔機能支援士

参加対象

歯科医師、歯科衛生士をはじめとする医療・介護専門職及び従事者

開催日

2026年6月17日(水)19時30分~21時00分

※アーカイブ配信あり(2026年9月18日(金)16時まで)

受講料

無料会員(一般会員):4,400円(税込)

プレミアム会員:無料

※職種問わず受講料は同料金となります。

※お客様都合によるキャンセル・返金はお受けできません。

お申し込み

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