摂食嚥下障害の評価と訓練の実際

配信者 戸原 玄

高齢者歯科・訪問歯科

摂食嚥下障害の評価と訓練の実際

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プログラム

摂食嚥下障害の評価と訓練の実際

 



 低栄養、誤嚥性肺炎などを引き起こす摂食嚥下障害は高齢者にとってコモンな症状であるといえる。特に入院中に嚥下障害が治りきらずに在宅へ移行すると、その先で何も行われなくなる、もしくは退院時の状態が永続的なものとされて対応を続けられるという現状がある。極端な表現をすると、食べる機能についてのリハビリテーションが中途半端なまま退院を余儀なくされているのに対し、退院後、“ただそのまま”になっている患者が多いのである。 特に今後の日本においては訪問診療が必要とされる場面、地域が増加することは想像にたやすいが、そういった場面で食べることを評価してリハビリの場面に乗せることが重要である。視点としては地域リハビリテーションといえる。我々の過去の調査によると、食べる機能があるのにもかかわらず経管栄養のままでいる患者や、食べる機能が低下しているのにもかかわらず普通の食事を摂取している患者が多かった。摂食・嚥下リハビリテーションを考える際の視点としては、“訓練”という目線ではなく、退院後安定した生活を送るにあたって栄養摂取方法を見直すという視点が重要なのであり、改めて地域での連携が重要になる。 また、我々の近年の研究結果から口を大きく開けることが嚥下機能の改善に役立つこと、女性より男性の方が嚥下機能が低下しやすいこと、体幹を保つことが嚥下機能の維持に役立つこと、経口摂取は腸内細菌にもよい影響を及ぼすことなど様々な知見が得られているのでそれを紹介したい。さらに胃瘻に関連する調査、摂食嚥下関連医療資源マップ(http://www.swallowing.link/)、オンライン診療、さらには声を取り戻すための口腔内装置なども紹介しつつ経口摂取を支えるためにできることを考えてみたい。

講師

戸原 玄 先生

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医歯学専攻
老化制御学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野
教授

 

【学歴・職歴】

1997年 :東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業
1998-2002年 :東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科老化制御学系専攻高齢者歯科学分野大学院
1999-2000年 :藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座研究生
2001-2002年 :ジョンズホプキンス大学医学部リハビリテーション科研究生
2003-2004年 :東京医科歯科大学歯学部付属病院高齢者歯科 医員
2005-2007年 :東京医科歯科大学歯学部付属病院高齢者歯科 助手
        東京医科歯科大学歯学部付属病院摂食リハビリテーション外来 外来医長
2008-2013年 :日本大学歯学部摂食機能療法学講座 准教授
2013-2019年 :東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科老化制御学系口腔老化制御学講座高齢者歯科学分野 准教授
2020年― :東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科老化制御学系口腔老化制御学講座
       摂食嚥下リハビリテーション学分
野 教授

業績

【原著】

1. Yanagida R, Tohara H.et a, : Jaw-Opening Force as a Useful Index for Dysphagia: A Cross-Sectional and Multi-Institutional Study. Gerontology, 2022
2. Ishii M, Tohara H. et al: Higher Activity and Quality of Life Correlates with Swallowing Function in Older Adults with Low Activities of Daily Living.
Gerontology, 2021
3. Hasegawa S, Tohara H.: et al Jaw-retraction exercise increases anterior hyoid excursion during swallowing in older adults with mild dysphagia.,
Gerodontology, 2021
4. Yoshimi K, Tohara H.et al: Effects of Oral Management on Elderly Patients with Pneumonia., J Nutr Health Aging, 2021
5. Takano S, Tohara H, et al: Effect of isometric exercises on the masseter muscle in older adults with missing dentition: a randomized controlled trial., Sci
Rep, 2021

 

【受賞】
1. 訪問診療での歯科臨床 在宅歯科医療をさらに高めるClinical Questions,戸原玄,中川量晴編集 2021年老年歯科医学会賞
2. 歯学研究奨励賞,東京医科歯科大学,2018年度
3. 東京医科歯科大学医療チーム功労賞,東京医科歯科大学,2015, 2017年
4. 日本摂食嚥下リハビリテーション学会論文賞2009年度
5. 老年歯科医学会雑誌2008,2009,2014年度優秀論文賞
6. 第13,16,17,18,24回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会書学術大会奨励賞

 

【理事】
PDN理事
日本老年歯科医学会理事(ガイドライン委員会委員長)
日本摂食嚥下リハビリテーション学会理事(表彰委員会委員長・教育委員)
在宅支援歯科診療連絡会理事
日本補綴学会東京支部理事
日本神経摂食嚥下・栄養学会理事(編集委員)
日本口腔リハビリテーション学会理事
口腔病学会理事

 

【認定医・専門医】
日本摂食嚥下リハ学会認定士
日本老年歯科医学会認定医および認定医指導医
日本老年歯科医学会専門医および専門医指導医

参加対象

歯科医師、歯科衛生士をはじめとする医療・介護専門職及び従事者

開催日・定員

10月27日(木)19:30~21:00(30日間のアーカイブ配信有り)

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