
講義概要
【開催背景】
本セミナーは藤井航教授による第1弾(理論編)、実際の現場を紹介した第2弾に続く、シリーズ三部作の【完結編・第3弾】です。
今回は、九州歯科大学との共同研究により、1年間で口腔機能低下症の有病率を半減(54.1%→24.3%)させた「あかま歯科クリニック」から、赤間廣輔院長と、事務長を兼任する管理栄養士の西尾早耶香先生が登壇。
臨床・エビデンスの成果を、いかに医院の経営成長、組織基盤、持続的な収益へ変換したのか、その全貌を明かします。
【本セミナーで得られる Before / After】
Before:管理栄養士を採用してもアシスタント業務に留まり、人件費としてコスト化している
→ After:未経験の管理栄養士をチームの中核へ育成し、多職種連携を成立させる「役割設計」がわかる
Before:院長が臨床・経営・事務作業を抱え込み、時間に追われている
→ After:本質的な業務見直しで現場の負担を減らしながら時間を創出する「環境整備」経営の手法が身につく
Before:予防管理や多職種連携の重要性はわかっているが、医院の持続的な収益(経営の安定)に結びつける仕組みがない
→ After:質の高い臨床エビデンス(研究成果)を基盤に、患者さんとの信頼関係を深め、強固な経営基盤・持続的な収益へと変換する戦略がわかる
歯科医院において新たな取り組みを始め、多職種それぞれの専門性を活かしていくためには、「時間」と「環境」をつくることが欠かせません。
当院では、医院理念の実現に向けて、診療や日常業務のあり方を見直し、DXやAIも活用しながら業務効率化に取り組んできました。大切にしてきたのは、DXそのものを目的とするのではなく、「何のために時間をつくり、その時間を何に使うのか」という視点です。
業務の見直しによって生まれた時間を患者さんへの診療や新たな取り組みに活かすとともに、管理栄養士をはじめとする多職種がそれぞれの専門性を発揮できる環境づくりを進めてきました。
本講演では、院長と管理栄養士それぞれの立場から、医院理念を起点に業務をどのように見直し、そこで生まれた時間を診療や多職種の活躍へとつなげてきたのか、当院の実際の歩みをご紹介します。
最初から完成された仕組みがあったわけではありません。試行錯誤を重ねながらできることを一つずつ積み重ねてきた過程を通して、理念を日々の診療や組織づくりへ落とし込み、医院の力へと変えていくためのヒントをお伝えします。
【セミナープログラム】
〜シリーズ三部作【完結編・第3弾】〜
第1部: 【理念から始める医院づくり】何のために変えるのか
- 理念を掲げるだけで終わらせず、日々の診療・組織づくりへと落とし込む手法
- スタッフ全員が主役となり、それぞれの専門性を最大限に発揮できる環境と役割設計
- 新しい取り組みを増やす前に、「何を目指す医院なのか」を院内で共有することの重要性
第2部: 【時間をつくる】DX・業務効率化で見直したこと
- 日常業務の中に「時間をつくる」ための発想とプロトコル
- 予約・情報共有・事務作業におけるAI・DX活用事例
第3部: 【生まれた時間をどう使うか】診療と新たな取り組みへ
- 口腔機能管理や食支援など、医院の診療の幅を広げてきた実践ステップ
- 生み出した時間が、新たな診療や取り組みの拡大へと繋がるプロセス
第4部: 【多職種の専門性を医院の力へ】管理栄養士の役割づくり
- 未経験から事務長を兼任するまでに至った職能拡大のステップ
- 「任せる・任される」マネジメントがもたらした組織の進化
第5部: 【理念を成果に変える】これからの歯科医院づくり
- 理念 → 業務見直し → 時間創出 → 多職種活躍 → 成果へと繋げる成長モデル
- 自院の理念に立ち返り、明日からできる医院づくりの実践ヒント
第6部: 【質疑応答】
- 院長・管理栄養士それぞれの立場から受講者のご質問にお答えします
講師

赤間 廣輔 先生
医療法人爽歯会あかま歯科クリニック院長/歯科医師/臨床研修指導歯科医
九州歯科大学を卒業後、久留米大学病院歯科口腔医療センターにて研修医として有病者歯科医療および高度な口腔外科臨床に従事。高度医療の現場で医療者としての責任感と研鑽姿勢の基礎を形成する。2015年より「あかま歯科クリニック」に入職。
略歴・主な活動・著書等を表示 +
「切削・修復した歯の再発を防ぐ」予防歯科の徹底と、根本原因である悪習癖へ早期アプローチする「小児成育矯正」を臨床の柱に設定。知識・技術にとどまらず、患者との信頼関係(人柄・接遇)を重視した診療体系を構築する。2021年12月、医院の移転新築および法人化に伴い院長に就任。「予防」「小児矯正」「人柄」を理念の軸に掲げつつ、院長個人の診療能力に過度に依存しない経営を確立。最新の歯科医療機器やDX投資を推進して業務フローを効率化し、臨床の精度向上とチェアータイムの創出を実現。2023年4月からは九州歯科大学社会人大学院(生体材料学分野)に在籍し、低侵襲補綴修復「エンドクラウン」や気道・咬合に着目した「Airway Dentistry」の研究・臨床普及に取り組む。確かな臨床技術、定量的エビデンスに基づく研究力、先進的な組織経営手腕を兼ね備えた医療経営者として評価を得ており、臨床・経営など幅広い分野で多数の講演を行っている。2026年3月には「健康経営優良法人2026」の認定を獲得。
【略歴】
● 2013年3月:九州歯科大学卒業
● 2013年4月:久留米大学病院歯科口腔医療センター研修医
● 2015年4月:あかま歯科クリニック勤務
● 2021年12月:医療法人爽歯会移転継承・院長就任
● 2023年4月:九州歯科大学社会人大学院入学(生体材料学分野博士課程在籍中)
【所属学会および役職】
● 日本小児口腔発達学会:理事
● 日本睡眠歯科学会:会員
● 日本顎咬合学会:会員
● 日本歯科理工学会:会員
● 日本臨床歯科学会:福岡支部学術理事
● 直方歯科医師会木曜研究会:元会長
【保有資格・医院認定】
● 健康経営優良法人2026認定取得(2026年3月/医療法人爽歯会)
【受賞・著書など】
● 2021年:日本顎咬合学会矢澤賞受賞

西尾 早耶香 先生
医療法人爽歯会あかま歯科クリニック/事務長/管理栄養士
2022年に西南女学院大学栄養学科を卒業後、新卒で「あかま歯科クリニック」に入職。歯科助手のアシスタント業務を通じて歯科の専門用語や解剖学知識を習得し、段階的に食育・栄養管理へと職務範囲を拡張する。
略歴・主な活動・著書等を表示 +
臨床面では、一方的な指導ではなく患者の気づきを促す対話アプローチを体系化するとともに、多忙なメインテナンス枠内で完結する高効率な栄養指導プロトコルを確立した。これにより、患者との信頼関係を深め、潜在的な治療ニーズの掘り起こしにも寄与している。また、多目的キッチン空間を活用した小児向け食育料理教室「しろくまきっちん」や、予防矯正と栄養指導を組み合わせた「しろくまスクール」を企画・運営し、地域保健活動を牽引している。学術面では、九州歯科大学との共同研究においてチームの中核として臨床データ収集や栄養アセスメントを担当。「口腔機能低下症の有病率半減」「食事多様性スコアの有意な向上」などの成果実証に貢献し、2026年には国際学術誌『Annals of Geriatric Medicine and Research (AGMR)』に共同著者として論文が掲載された。運営面においては、事務長として予約・管理システムへのリプレイスを主導。DXを通じた受付・予約業務の生産性向上や残業時間の削減を実現し、スタッフが自発的に動く組織基盤の強化に貢献している。歯科医院における管理栄養士の職能開拓と多職種連携の先駆的モデルを築き、同院の「組織成長と地域連携の中核」として機能している。
【略歴】
● 2022年3月:西南女学院大学栄養学科卒業
● 2022年4月:医療法人爽歯会あかま歯科クリニック入職
● 2023年4月:口腔機能管理・栄養介入に関する臨床縦断研究に参画(〜2024年8月)
● 2026年3月:国際学術誌『Annals of Geriatric Medicine and Research (AGMR)』に共同著者として論文掲載
【保有資格】
● 栄養教諭1種免許
● 調理師免許
参加対象
歯科医師、歯科衛生士をはじめとする医療・介護専門職および従事者
開催日
2026年10月29日(木)19:30~20:30(60分)
※アーカイブ配信あり(配信期限:2027年11月1日(月)16:00まで)
受講料
無料会員:4,950円(税込) / プレミアム会員:無料
※お客様都合によるキャンセル・返金はお受けできません。
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