歯科顎関節症専門医と理学療法士による
顎関節症の運動療法と連携の実際

【講演概要】

　顎関節症は基本的に運動器の機能障害である。顎関節症の原因は、生活習慣、悪習癖やストレスなどがリスク因子として考えられており、治療にはリスク因子からの顎関節、咀嚼筋などの保護と負荷の軽減を行った上で、顎関節症の病態を考えた機能改善のための運動療法が基本となる。そしてそこには姿勢を含めた全身的な評価と対応も必要となってくる。今回、顎関節症の基本的な考えと診断、治療について理解した上で、全身的な関わりをどう考え運動療法に活かすか、そのためにはどのように連携していくことが必要かについて、歯科顎関節症専門医および理学療法士の立場から解説する。

【プログラム】

◆島田淳先生（歯科医師）
1.顎関節症の基本的な考え方

2.歯科医師が考える顎関節症の診察、検査、診断、治療について

3.歯科で行う顎関節症の運動療法の実際と課題

◆古泉貴章先生（理学療法士）
1.顎関節症になぜ理学療法士が必要か
2.理学療法士が考える顎関節症の診察、検査、診断、治療について
3.理学療法士が行う顎関節症の運動療法の実際

島田 淳 先生

歯科医師/歯学博士
グリーンデンタルクリニック理事長

【略歴】

1987年　日本大学歯学部卒業

1991年　日本大学大学院歯学研究科卒業（歯科補綴学専攻）

1991年　日本大学歯学部助手（補綴学教室局部床義歯学講座）

1999年　東京歯科大学講師（スポーツ歯学研究室）

2005年　医療法人社団グリーンデンタルクリニック理事長(～現在) 　　　　

　　　　  東京歯科大学非常勤講師（スポーツ歯学研究室）（～現在）

2008年　神奈川歯科大学附属病院咬み合せリエゾン診療科非常勤講師

2012年　日本顎関節学会理事（2022年より常任理事）

2013年　神奈川歯科大学顎咬合機能回復補綴医学講座非常勤講師

2017年　神奈川歯科大学附属病院臨床教授

2020年　神奈川歯科大学附属病院特任教授（2022年まで）

日本顎関節学会　常任理事，専門医，指導医

日本補綴歯科学会　専門医，指導医

日本口腔顔面痛学会　代議員，専門医，指導医

日本心身歯科学会　代議員

【主な書籍】

「口腔理学療法こと始め」永末書店　2023

「歯科衛生士のための顎関節症ガイドブック」医歯薬出版　2021

「歯医者に聞きたい　顎関節症がわかる本」口腔保険協会　2016

「顎関節症　運動療法ハンドブック」医歯薬出版　2014

「顎関節症　スプリント療法ハンドブック」医歯薬出版　2016

「顎関節症　セルフケア指導ハンドブック」医歯薬出版　2018

古泉 貴章 先生

理学療法士/保健医療科学修士
顎関節ケアセンター所長

【略歴】

2008年　千葉医療福祉専門学校卒業

同年　 　 医療法人社団メディアクア 加藤大介クリニック リハビリテーション科 （〜2024年3月）

2016年　ヤマグチ医院小児歯科 非常勤

2019年　文京学院大学大学院保険医療科学研究科 修士号取得

2019年　日本顎関節リハビリ研究会 設立

2020年　アクリアデンタルクリニック 非常勤

2022年　くろさき歯科 非常勤

2024年　顎関節ケアセンター 開設　　　

日本栄養嚥下理学療法学会評議員

顎関節症国際診基準 DC/TMD認定資格

日本関節リハビリ研究会代表

【主な書籍】

「特別企画　顎関節症治療におけるセルフケアをマスターする！理学療法士からみた運動器疾患の対応」歯界展望 Vol.138 No.1,2021

「症例動画から学ぶ臨床姿勢分析　姿勢・運動連鎖・形態の評価法」ヒューマンプレス,2022

「口腔理学療法こと始め」永末書店,2023 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

など

【学会発表】

2022年　第35回 日本顎関節学会

研究発表「地域整形外科における顎関節症状の調査（第2報）-頸部疾患を対象に-」

2024年　第１回 日本小児口腔発達学会

症例発表「顎関節運動制限により頭頚部不良姿勢を呈していた症例-顎関節運動療法が著効した症例-」　　　　　

など

歯科医師、理学療法士、歯科衛生士、など

2024年6月12日(水)20時～21時30分
※ZoomによるLive配信を予定

※アーカイブ配信：予定なし

無料

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