《骨粗鬆症と歯科との関係》#08 癌治療と骨粗鬆症―乳癌における癌治療関連骨減少(CTIBL)を中心としてー

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《骨粗鬆症と歯科との関係》#08 癌治療と骨粗鬆症―乳癌における癌治療関連骨減少(CTIBL)を中心としてー

癌患者数の増加は終わりを見せない状況ではありますが、治療の進歩により今やがん全体の10年生存率も60%を超えています。乳癌や前立腺癌ではさらに長期生存が可能で、それだけに治療も長期にわたることが多くなっています。癌のホルモン療法や化学療法は骨代謝に影響し骨量減少（癌治療関連骨減少 cancer treatment induced bone loss, CTIBL）を招き、続発性骨粗鬆から骨折を起こすとQOLだけでなく予後までも悪化します。 本講演では、乳癌のCTIBLを中心に癌治療と骨粗鬆症の関係と対応についてお話させていただきます。

講師

【座長】田口明先生

松本歯科大学歯学部歯科放射線学講座　主任教授
同大学院歯学独立研究科硬組織疾患制御再建学講座　教授
松本歯科大学病院放射線科　科長
香港大学歯学部　名誉教授

【学位】

博士（歯学）

【略歴】

1988年3月25日　広島大学歯学部卒業
1992年3月25日　広島大学大学院歯学研究科博士課程修了
1992年4月1日　　広島大学歯学部助手（歯科放射線学講座）
1995年4月1日　　広島大学病院講師（歯科放射線科）(2006年まで）
1996年10月1日　ワシントン大学口腔内科学講座客員教授（1997年まで）
2006年10月16日　広島大学病院診療准教授（歯科放射線科）
2008年6月1日　　松本歯科大学歯学部歯科放射線学講座教授（現在に至る）
2011年4月1日　　広島大学原爆放射線医科学研究所非常勤研究員（現在に至る）
2013年4月1日　　東京大学医科学研究所非常勤講師（2017年まで）
2017年3月1日　　香港大学歯学部名誉教授（現在に至る）
2017年4月1日　　広島大学歯学部非常勤講師（現在に至る）

【所属学会】

日本歯科放射線学会（理事、代議員，利益相反委員会委員長）
日本骨粗鬆症学会（理事会監事、評議員、国際委員会委員、A-TOP実行委員会委員、和文誌編集委員会委員）
日本歯科医学会（学術研究委員）
日本画像医学会（評議員）
日本歯周病学会（評議員）
日本骨代謝学会（評議員）
日本口腔外科学会（顎骨壊死検討委員会委員）
アジア骨粗鬆症学会連盟（日本代表理事）
国際骨粗鬆症財団（国際顎骨壊死タスクフォース）

【講師】田口哲也先生

京都府立医科大学大学院外科学教室内分泌・乳腺外科学特任教授

【略歴】

1982年 3月　信州大学医学部卒業
1986年 3月　大阪大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
1991年 7月　大阪大学微生物病研究所外科助手
2005年 4月　大阪大学大学院乳腺・内分泌外科講師・診療局長
2010年 4月　京都府立医科大学附属病院内分泌・乳腺外科教授・部長
2015年 1月　京都府立医科大学大学院内分泌・乳腺外科学主任教授
2021年 3月　京都府立医科大学定年退職
2021年 4月　京都府立医科大学特任教授
2021年 5月　京都府立医科大学名誉教授
現在に至る

【専門】

乳腺疾患の診断と治療、癌薬物療法の副作用対策（皮膚障害、FN、CINV、CTIBL）、乳がん検診

【主な資格】

日本外科学会・専門医・指導医
日本乳癌学会・乳腺専門医・指導医
日本がん治療認定機構・がん治療認定医
検診マンモグラフィ読影認定医A評価
病理解剖資格

【学会団体等役員】

日本乳癌学会　評議員、Bone Health研究班班長
日本乳癌検診学会　理事、評議員、総務委員会委員、精密検査あり方委員会委員長
日本外科学会　代議員、教育委員会委員
乳癌最新情報カンファランス　世話人
乳癌の臨床　編集委員
癌と化学療法　編集委員
京都府乳がん検診検討委員会委員
京都府生活習慣病管理指導協議会（がん検診部会）委員
ピンクリボン京都実行委員長

【授賞】

大阪対癌協会奨励賞（1993年、1994年）

【主催学会】

第18回乳癌最新情報カンファランス（2017年 8月・京都市）会長
第15回日本乳癌学会近畿地方会（2017年 12月・京都市）会長
第31回日本乳癌検診学会学術総会（2021年 11月・京都市）会長