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小児の摂食嚥下障害―まず何を知ればいいのか―

配信者 綾野理加

小児歯科

 

終了したセミナー

プログラム

小児の摂食嚥下障害―まず何を知ればいいのか―


 日本の歯科界における小児の摂食嚥下障害への対応は、70年代に演者の恩師である金子芳洋先生とデンマークバンゲード小児病院歯科医師のDr.Russellとの出会いに始まると言って良いと考える。金子先生はDr.Russellからバンゲード法の紹介の許可を得たが、本邦でそれに興味を持ったのは福祉、特別支援教育の場が多かった。平成6年摂食機能療法が保険導入される前から歯科医療従事者向けに小児の摂食嚥下障害への知識や対応講習会は行われてきたが、現在でも小児の摂食機能療法を受けることができる歯科医療機関は多いとは言えない。
 小児の摂食機能療法が成人高齢者のそれと違うのは、発達療法というところである。機能を持っていた者が疾患や障害による機能障害を持つことになる成人高齢者と比べ、小児は機能を獲得する対応が不可欠である。
 今回は小児の摂食機能療法への対応の基となる摂食機能の発達を中心に、小児の摂食嚥下障害に関する基礎的知識について述べる予定である。

講師

綾野 理加 先生

昭和大学歯学部小児成育歯科学講座 兼任講師


 大学卒業以来、乳児から高齢者まで医療機関、福祉機関、教育機関で様々な年齢、疾患の摂食嚥下障害の患者さんにお会いしてまいりました。子どもは家庭や通園する場、学ぶ場など様々な場で食べる機会があります。その子どもの全身状態などによって食事を楽しむ方法は様々ですが、子どもの状態の評価からその場その場でどのように食を楽しむことができるかを考えています。
 現在中四国を中心に大学病院、地域の病院、歯科医院、デイサービス、養護学校で子どもの食べることの診療、指導に関わるだけでなく、オンラインでの食べ方相談や勉強会の実施なども行なっています。

 

【略歴】

平成5年  昭和大学歯学部卒業
       昭和大学大学院(口腔衛生学)入学
平成7年  Tampa VA Hospital留学(成人高齢者の摂食嚥下障害について臨床研修)
平成9年  大学院修了,歯学部長直属助手
           (口腔衛生学教室勤務)
平成10年  歯学部助手(口腔衛生学教室勤務)
平成16年  口腔リハビリテーション科へ出向
平成19年  口腔リハビリテーション科へ異動
平成22年  昭和大学退職
      昭和大学歯学部小児成育歯科学講座兼任講師(現在も)
平成23年  岡山大学スペシャルニーズ歯科センター非常勤(現在も)
      あやの歯科医院勤務(院長病気療養のため平成31年3月閉院)
平成24年  日赤広島看護大学摂食嚥下認定看護師養成課程非常勤講師(現在も)
令和元年  東京医科歯科大学歯学部口腔保健学科非常勤講師(現在も)

 

【学会】

日本摂食嚥下リハビリテーション学会評議員,認定士
日本障害者学会、代議員、認定医

 

【その他】

摂食嚥下障害児親の会つばめの会 顧問
あやの子どもの食べること研究所 Dr.Ayano Pediatric Feeding Lab 代表

 

【著書(共著)】

・子どもの食べる機能の障害とハビリテーション、2021年5月、医歯薬出版
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会 ほか編:日本摂食嚥下リハビリテーション学会eラーニング対応
第6分野 小児の摂食嚥下障害 Ver.3、2020年6月、医歯薬出版
・M.Groher・M.Crary 著/高橋浩二 監訳:Groher&Craryの 嚥下障害の臨床マネジメント、2011年11月、医歯薬出版
・向井美惠 編著/綾野理加・井上美津子・大塚義顕・佐々木洋・田村文誉・千木良あき子・蓜島弘之・蓜島桂子 著、乳幼児の摂食指導 お母さんの疑問にこたえる、2000年9月、医歯薬出版
・金子芳洋、向井美惠 編:摂食・嚥下障害の評価法と食事指導、2001年9月、医歯薬出版
・伊藤公一他編:歯と口の健康百科 家族みんなの健康のために、1998年7月、医歯薬出版

参加対象

歯科医師、歯科衛生士をはじめとする医療・介護専門職及び従事者

開催日・定員

2021年11月14日(日)10時~12時

受講料

3,300円(消費税込)

※職種問わず受講料は同料金となります。
※お客様都合によるキャンセル・返金はお受けできません。


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